常識を「やめる勇気」
家具業界の非常識に挑む
コイズミファニテック株式会社は、半世紀以上にわたり学習机を展開する学習家具のリーディングカンパニー。「コイズミ学習机」という高いブランド力を武器に、子どもの学習机から大人の書斎家具まで、ライフスタイルを快適にする総合デスクメーカーを目指している。
2018年、コイズミファニテックは事業構造の変革に着手。『選択と集中』を合言葉に、一般家具を網羅する総合家具メーカーから、学習机をコアとした総合デスクメーカーへと舵を切った。
2018年、コイズミファニテックは事業構造の変革に着手。『選択と集中』を合言葉に、一般家具を網羅する総合家具メーカーから、学習机をコアとした総合デスクメーカーへと舵を切った。
國枝さんが現在の東日本営業所に異動したのは、そんな変革の真っ只中だった。
「事業構造の変革と同時に、組織体制も大きく変わりました。私が東日本営業所に着任した時は、ちょうど営業職の人員も大幅に見直されたタイミングで、必然的に営業方法も抜本的な見直しが求められましたね。3年の営業経験があったとはいえ、私にとって非常に大きな挑戦でした。」と國枝さんは語る。
「事業構造の変革と同時に、組織体制も大きく変わりました。私が東日本営業所に着任した時は、ちょうど営業職の人員も大幅に見直されたタイミングで、必然的に営業方法も抜本的な見直しが求められましたね。3年の営業経験があったとはいえ、私にとって非常に大きな挑戦でした。」と國枝さんは語る。
それまでの営業スタイルは、エリアごとに営業担当が割り振られ、各担当エリアの販売店を足繁く訪問してフォローするという家具業界特有のスタイルだった。それが、根本から変わった。エリア制を廃止し、1人の営業担当が大手家具チェーン店の全店舗を受け持つことになったのだ。
「私が任されたのは、関東圏に50店舗を展開する大手チェーン店。当社の中でもトップクラスの売上を持つ大きな得意先でした。異動したばかりで土地勘もない、お客様のことも分からない、すべてがゼロからのスタート。大切な得意先を任されたことに、驚きと共にプレッシャーも感じましたね。」と國枝さんは振り返る。
「私が任されたのは、関東圏に50店舗を展開する大手チェーン店。当社の中でもトップクラスの売上を持つ大きな得意先でした。異動したばかりで土地勘もない、お客様のことも分からない、すべてがゼロからのスタート。大切な得意先を任されたことに、驚きと共にプレッシャーも感じましたね。」と國枝さんは振り返る。
「最も困ったことは、今までの“当たり前”ができないことでした。今までは売り場に足を運んで、店舗担当者と一緒に売り場づくりを行っていましたが、50店舗を1人でフォローするのは、物理的に不可能。試行錯誤の上で決断したのは、従来のやり方を捨てることでした。今まで当たり前のようにやってきた売り場づくりを思い切ってやめる。正直、売上が落ちるのではないかという怖さもありましたね。しかし、決して逃げず、勇気を持って進もうと決めました。」
國枝さんは当時まだ20代。その若い決断が、営業スタイルの変革に大きな一歩を刻むことになる。
國枝さんは当時まだ20代。その若い決断が、営業スタイルの変革に大きな一歩を刻むことになる。