O5物流事業
コイズミ物流株式会社
PROJECT
Story

プロジェクトストーリー

SCROLL

ノンアセット物流の強みを活かし
未来のロジスティクスに挑む

PROFILE
  • 梅本 健太郎UMEMOTO KENTARO

    営業本部 西日本営業部
    2008年入社 営業職

    東大阪営業所(当時)で入荷・保管・出荷等の現場業務に携わる。2015年、営業所移転後も自社現場を経験。ノンアセット物流事業の伸展に伴い、外販案件を担当する営業部に異動。現在は大阪営業所の所長として営業所の統括と新規案件の運用を手掛けている。ポリシーは「一生懸命」。

新たなプラットフォーム構築で
社会と業界の課題解決
物流の進化が未来をつくる

コイズミ物流株式会社は、照明、家具、家電を中心としたグループ会社の物流を担う会社としてスタートした会社だ。『未来をつくるロジスティクスカンパニー』をテーマにノンアセット物流(提案型物流管理会社)として、現在はグループ案件に留まらず多種多様な業界の外販案件にも注力している。
「1棟の倉庫、1台のトラック、1人の荷役も自社で所有しないのがノンアセット物流です。私たちが提供するのは物流ノウハウと管理業務。お客様が求めるサービスレベルに合わせた協力会社を選択することにより、課題に対するレスポンスが早い、というメリットがありますが、その分、協力会社に対する目利きと高い調整力、信頼関係が求められます。」と梅本さんは語る。そこで活かされたのが物流の現場経験だ。梅本さん自身、現場で多くの協力会社と顔を合わせたことから、各協力会社の得意分野や荷扱いなどの特徴を把握している。また、状況によっては現場と距離ができてしまうノンアセット物流において、現場で起こることが予測しやすく、課題を素早く解決できるのが強みだという。
増え続ける物流ニーズと自動車運転業務の労働時間問題、さらにはSDGsへの取り組みなど、物流業界は大きな変革期を迎えている。梅本さんは、この課題への取り組みが物流業界のミッションだという。「例えばグループ案件と外販案件のコラボレーションです。別々に配送すると、当然ながらトラックも人もそれぞれ必要ですが、一緒に運べば配送の回数が減り、コストはもちろん、CO2排出量も低減できます。配送業務の人手不足とSDGs達成の両方に貢献できることになります。」
実際、首都圏ではグループ内とグループ外のお客様を組み合わせた電材プラットフォームを構築。高効率の物流は、お客様だけでなく運送会社からも好評価を得ているという。
「小泉産業グループは、売り手よし・買い手よし・世間よしの『三方よし』の精神を受け継いでいます。こうした取り組みは、まさにその精神を表すもの。首都圏の次は西日本ですね。」

大規模プロジェクトの
コーディネーター
きめ細やかな遠隔管理に
チャレンジ

物流業界は協業することも多い。コイズミ物流も大手倉庫会社との協業で専門通販会社の物流を手掛けるなどの実績がある。その倉庫会社から、大手日用品メーカーの物流を打診されたのは2023年のことだ。「今までにないスケールのプロジェクトでした。地方に2拠点あるメーカー工場から出荷された商品を1つの倉庫に集約し、そこから全国に配送するという計画です。必要なスペースが1,680坪という、かなり大きな倉庫の手配が最初のミッションでした。」
発注者である大手倉庫会社、協力倉庫会社、コイズミ物流の3社での打ち合わせが始まった。課題となったのは、各社ルールの整合だ。「物流業界は会社ごとに様々なルールを決めています。管理のルール、トラックをつけるルール、勤務時間のルールなどです。例えば勤務時間が荷主様の会社と倉庫現場とが異なると、スムーズな運営ができません。」その調整役となるのがコイズミ物流だ。梅本さんは、妥協ではなく“融通”という考え方でルールの擦り合わせに尽力した。最も苦労したのが、管理業務が遠隔だったことだという。「遠隔で日々の課題に向き合いましたが、どうしても細かいところが見えない。その解決のため頻繁に足を運び、現場の意見をしっかりと聞くことを大事にしましたね。」
コイズミ物流は、“待ちの営業”から“攻めの営業”へと大きく舵を切った。梅本さんも営業開発室の社内情報交換の場に積極的に参加し、新規案件との連携に注力している。もちろんチャレンジには失敗もつきもの。梅本さんも、積極的に倉庫を広げようと大きな倉庫を手配したことがあった。しかし、入るはずのお客様が急遽撤退することになってしまった。どうすれば良いかと悩む梅本さんの姿を見て、営業所の全員が動いた。それぞれが自分で考え行動し、攻めの営業に徹した結果、あっという間に倉庫が満杯になったという。「これには本当に感動しましたね。営業が一体となり、不可能を可能にしたのです。」
梅本さんは所長として、『ひとつの仕事はみんなの仕事』というスローガンを掲げている。「営業所には私より経験値の高い人もいますし、新人もいます。その誰もがワンチームとなって1つの仕事を共有することが大事なのです。誰かの仕事ではなく、みんなの仕事。それが大阪営業所の目指す働き方です。」

物流業界の常識を突き破る
新規事業の創造と次世代の育成

小泉産業グループのブランドステートメント『_違う発想がある』。
その精神は、コイズミ物流にもしっかりと根付いている。それが物流業界では異例ともいえる産学連携である。「これからの時代は、物流だけに捉われていてはダメだと考えています。常識を覆すような柔軟なアイデアを取り入れ、会社にイノベーションを起こしたい。その1つが産学連携です。」
梅本さんは大学のゼミに自ら参加し、学生たちと共に新規事業の可能性を探った。学生たちの意見を聞くと、目から鱗が落ちる思いだったという。「物流の最前線で仕事をしていると、目の前の課題にばかり目が行きます。その点、学生たちの既成概念にとらわれない意見は、本当に新鮮でした。専門性を追求することに必死で、逆に視野が狭くなっていたことに気付かされたのです。」と梅本さんは語る。産学連携の新規事業プロジェクトは、その実現に向けて準備中だという。
学生たちとのコミュニケーションを通じて、梅本さんの若手育成に対する考え方も変化した。「私が新入社員の頃は、先輩から1から10まで教えてもらいました。それも1つの方法ですが、今の若手社員は自分の意見をしっかり持っています。基本を理解した段階で一旦仕事を任せ、自ら考えて行動してもらう育成方法にチャレンジしています。」もちろん、見守ることも忘れない。「負担をかけ過ぎないことを大事にしていますが、今の若手社員は『そこまでは無理です』とハッキリ言ってくれますから。」と梅本さんは笑う。そんな梅本さんが目指すのは、若手の目標となる存在になることだという。
コイズミ物流の仕事のやりがいを梅本さんはこう語ってくれた。「物流は企業の生命線です。ノンアセットならではの細部まで行き届く丁寧な対応や、課題への素早いレスポンスで、お客様の物流を支えることは本当に楽しい。これからは新しい分野にも挑戦し、次世代のロジスティクスを創造していきたいですね。」
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